SEED第1回例会| 2024年6月8日(土)@埼玉大学
ワークショップ
https://bit.ly/seed20240608
埼玉大学 教育学部 准教授 奥住 桂 / OKUZUMI Kei okuzumik@mail.saitama-u.ac.jp
はじめに
(1) 埼玉大学に着任しました(ご挨拶)
- 埼玉大学 教育学部 言語文化講座 英語分野
- 12年前にお世話になった学び舎に
- いつでもお立ち寄りください(教育学部H棟405研究室)
- 例えば今日も使ってる「れっすん・れしぴ」だって…
- 昨日紹介したらちょっとバズったw
- 元ネタは大西久雄先生が年次研修で示してくれたもの
- ダウンロードはこちらから れっすん・ぷらん
(2) なんか思いつきました
ルール
- 音楽が鳴り始めたら、何をしていても中断して、スクリーンに映し出されたお題に答える英文を書かなければならない。
- 音楽が鳴り出してから3分以内に、書いた英文を写真に撮って、SEEDの公式LINEアカウントに投稿しなければならない。(画像は、管理者にしか見えません)
- 一番面白かった英文を書いた人に、豪華賞品プレゼント。
ということで、今のうちにSEEDの公式LINEアカウントに登録しとかなくちゃ!(今日のワークショップ動画もアーカイブ配信されるらしいし)
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ここから本題
思考•判断•表現とは?
あたらしい三観点
〔思考・判断・表現〕の位置づけ
旧学習指導要領との比較
「適切さ」の話
ライティングで言えば
- 何を書くか
- どう書くか
何を書くか
(1) 何を書かせているのか
- 「コミュニケーションの目的・場面・状況」の功罪
- 「自分のこと」ばかり
- 「ALTに〜を伝えよう」が多すぎる問題
- 「教育用タスク」‘pedagogic tasks’(R. Ellis, 2003)でよくないですか?
(2) 相手が変われば、書くことも変わる
相手意識を持つということ
- I live in Koshigaya.は(意外と)役立たない
- 「お礼のメール」だったら「正確さ」だって大事
ジャンルや使用レジスターを定める
- 読書感想文 → Amazonレビュー
- 自己紹介 → Wikipedia
TBLT(Task-based Language Teaching)
- タスクの条件
①意味のやり取り
モデルの模倣や指定された言語形式の操作・活用ではなく、目的に応じたメッセージ内容(意味)の伝達や理解が要求される。
②ギャップ
課題達成のために埋めなければならない何らかの「ギャップ」(情報の欠落や差異、意見の相違、解決すべき問題状況など)が存在する。
③現有リソースの自由な活用
用いたり注意を向けたりする形式を事前に指定されることなく、学習者はその時点で自らの持つ言語的・非言語的なリソース(resources)を自由に用いて活動に取り組む。
④成果
言語形式の理解や表出が正しくできることを示す(display)のではない、課題の内容に関連した成果が設定されており、学習者はその達成を目指して活動する。
(Ellis and Shintani, 2014)
- 「面白いタスク」にするには+αが必要
- 「相手に選ばれるということ」
- 読み手が主観的に内容を「評価」する
- ポケモン・ライティング
- 内定ゲットだぜ
- My Unlucky day
- 私の夢 → マネーの虎
- でも、「モデル」を十分にインプットしているのか?
- 気に入ってもらえるように→気にいるか選ぶ経験
- reasonableだなと納得できる/できない経験
- 「書く」ために「読む」
(青野, 2006)
どう書くか
ポケモン・リーディング
このポケモン、要る?要らない?保留?
This is Mizquo. He is a monster who lives in the kitchen of your house. He loves ramen and eats it every day. As soon as you cook ramen, he will eat it, so you can no longer eat ramen in your house. However, he is a good artist and will draw pictures of ramen. These pictures will satisfy you.
じゃ、書いてみます?
おわりに
思考力・判断力・表現力を伸ばすライティング活動
- 何を書くか
- どう書くか
- 相手がいると工夫する